第2回 写真はどのように下準備して使用されるの?
高品質なフォトモザイクアートを手に入れるための3つのポイント
たまに以下のような注意書きを目にすることがありませんか?
「お顔が切れる場合があります。」
「写真は回転して配置される場合があります。」
でもなんで折角集めた写真の顔が切れちゃうの?
なぜ写真が回転されちゃうの?
この部分ってフォトモザイク制作を依頼する側にとっては結構重要ですよね?
今回は、この2点についてご説明します。
モザイク画を構築するアプリケーションシステムは
使用する写真をモザイク画のマス目に合わせて順番に配置します。
このとき、マス目の形状と写真の形状が一致していないと、
アプリケーションシステムが写真の端の方から余分な部分を
自動でトリミングして(切り落として)マス目の形状に合わせます。
例えば、マス目の形状が横長方形で、写真が縦長方形の時、
アプリケーションシステムは写真の中心からみて上下を均等にトリミングして
横長方形にします。
但し、アプリケーションシステムは
1枚の写真の中から被写体の位置を判別・認識することができないため、
写真中央から自動トリミングします。
その結果、写真の端の方に被写体が写っていると
被写体の顔が切れてしまったり、全く写っていないなんてことが起こるんです。
この点を制作会社がどのように捉えるかで、完成する作品の内容や質が変わってきます。
パターン1.写真が中途半端な位置で切れても良しとする
制作会社は使用する画像に対し下準備を行う必要がないため、
そのままアプリケーションシステムに流し込むことができます。
そのかわり、事前に写真の使われ方や注意点を伝えたうえで、
どういう写真を用意すると良いかアドバイスしているはずです。
この場合のメリットは、制作会社の制作工数が大幅に短縮できるため
低価格で提供できる点です。
パターン2.写真の回転配置を許可する
意図的に写真の回転・反転を許可している場合、理由は2つあります。
1つは、写真配置方法のバリエーションを増やすことで精度を高めるというものです。
もう1つの理由は、マス目の形状と異なる写真を回転使用することで、
中途半端な位置で切れないようにするためです。
この場合も、制作会社の下準備が不要で制作工数が大幅に短縮できるため
低価格で提供できる点がメリットになります。
写真の回転・反転使用は、制作会社によってコンセプトが異なる部分です。
*弊社では、写真は正面を向いていたほうが見やすいという観点から、
回転や反転は行っておりません。
パターン3.写真1枚1枚を手作業でトリミングして、マス目の形状に揃える
顔は切れてほしくないなど、写真1枚1枚にこだわる場合は、
人の目で確認しながら手作業でトリミングすることが必要になります。
その結果、制作工数が増えるため、販売価格が高くなってきます。
大切な記念品の制作でこだわりたい場合は、こちらを絶対にオススメします。
前項2で写真の回転使用にふれましたが、実は回転使用を許可しなくても
回転して使用されるケースがあります。
それは、もともと回転している写真をそのまま使用したため、
回転しているという場合です。
1枚1枚手作業でトリミングしていれば、その時に回転していることに気づけて
正しい向きに修正することができます。
画像の下準備が中途半端だと、
完成したモザイク画の中から回転している画像を見つけ出すのは困難で
一通り確認しても見落とす可能性が大きいことから、
最初に記載したような注意書きができるのです。
このように下準備にこだわっている制作会社は、
高品質の作品を提供しようと努力していると考えてよいと思います。
下準備を行っていないところは、
もしかすると効率よく生産しようと利益重視になってる可能性があります。
あとで後悔しないためにも、写真の使われ方については、
制作を開始する前に確認することをオススメします。
そうすることで完成作品を見たときの喜びや感動は大きくなります。
◆モザイクアートに関するお問い合わせ
Jun Design Office(ジュンデザインオフィス )× JDO-MosaicArt
TEL:029-284-1026(営業時間10:00~18:00/定休日 土日・祝祭日)
FAX:029-284-1026(24時間受付)