まず最初に下の画像を見てください。たくさんの写真が整然と並んでいます。
では、画面から離れてこの画像を眺めてください。すると・・・
JDO-MosaicArtとは?
男の子の笑顔が浮かび上がってきませんか?
近くで見たときはただの写真や画像の集合体でも、遠くから見ると1枚の写真や絵に見えるという面白い作品です。
これはフォトモザイクアートという、たくさんの写真や画像を組み合わせて一枚の大きなイメージを構成するデジタル的な表現技法になります。ちなみに下のフォトモザイクアートは、最初に見ていただいた画像の全体像です。
フォトモザイクアートの定義は人それぞれ異なりますが、「画像1枚1枚に色をつけたり透かしたりといった加工を一切せずにそのまま使用して1枚の絵を完成させる作品こそが本当のフォトモザイクアートだ」と私は思っています。
手作業であれば達成感も大きいと思いますが、完成までに膨大な制作時間を費やすことになります。コンピュータの処理能力やシステムの画像解析・形状認識・色補正技術を駆使することで、完成度の高い作品を比較的短い時間で制作できるのです。
そもそもデジタル画像は色のついた点の集合体(画素)で構成されています。フォトモザイクアートはこの論理をベースに構築されるため、1マスの大きさが点に近づくほど全体の完成度(表現の精度)は高まりますが、1つ1つの画像は小さすぎて認識できなくなります。逆に、1マスのサイズを大きくするほど1つ1つの画像ははっきり認識できますが、モザイク調が強まるため全体的に表現の粗さが出てきます。
では、どのようにすれば遠近両方の視認性を兼ね備えた精度の高い本当のフォトモザイクアートを完成させることができるのか?それは現在も大学などの機関で日々研究が繰り返されている難しい分野で、まだ結論が出ていません。実際には、数十万枚もの画像データベースとあらゆる密度で全体を表現できる仕組みがないと、本当のフォトモザイクアートを生成するスタートラインには立てないでしょう。
弊社が最終的に目指しているのは本当のフォトモザイクアートです。しかし、お客様の用意される写真・画像のみを使用して、精度の高い本当のフォトモザイクアートを完成させるのは現時点ではほぼ不可能です。そのような魔法のシステムは存在しません。その不可能を可能にするべく、本当のフォトモザイクアートのように見せられる表現手法や仕組みの研究・モザイクシステム「JDO-MosaicArt」の開発に力を入れ、今までに培った技術と独自に改良を重ねたモザイクアルゴリズムにより「本来のフォトモザイクアート」としてご提供しています。
当然ベースイメージに使用するメイン画像やモザイク部分に使用するサブ画像の種類・枚数次第でフォトモザイク表現の可否も異なります。弊社は全ての作品に対し「何でもかんでも透かしたり」「過剰に色補正したり」して表現するのではなく、全体のベースイメージやサブ画像から判断して、最適な手法を取り入れて制作致します。
また、個人使用向けフリーソフト等では難しかったこと(例えば、全ての写真を必ず使用する、部分的にモザイク処理を施す、画像毎に出現回数をコントロールする、など・・・)も、弊社モザイクシステム「JDO-MosaicArt」であれば色んなご要望にお応えできます。
いつの日か本当のフォトモザイクアートを実現できるように、これからも日々の制作から培うノウハウを蓄積し、検証を重ね、より完成度の高いフォトモザイクアートを制作して参ります。また、お客様のニーズに応えた利用しやすいサービス、ポスター以外にもバラエティーに富んだ表現手法を提供して参ります。